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高床式でふわりと浮かぶ本物のミッドセンチュリーデザイン
圧倒的な存在感とフォルムの美しさを同時に実現する高床式の平屋店舗。実はこれはありそうでなかなか存在しないスタイルなのです。デイトナハウスでは、新工法『スパイキーLGS(別荘のページ参照)』を駆使してついにこの夢のフォルムに到達しました。 平屋は地面に設置している場合は、さほど存在感は示しません。むしろ地味です。しかし一旦それが地面から浮かび上がり、その均整のとれた縦横比率の輪郭を示した途端、美しさが際立つのです。現代の建築様式に多大な影響を及ぼした1950年代のアメリカ西海岸の建築群『ケーススタディーハウス』にもそのような実例は数多くあります。これは『ミッドセンチュリーデザイン(後述)』と呼ばれるスタイルのひとつで、実はデイトナハウスが採用するLGS工法は、そもそもこのデザインスタイルを日本の建築法規に合致させるために開発されまた工法なのです。 アルミサッシのチープ感を拒否したスチールフレームの大開口も大切な特徴です。シャープなラインが重要なのです。このように存在感のある店舗ならば、ロードサイドでの視認性も抜群です。大きな看板は必要としないかもしれません。 カフェ、クラブハウス、レストランなど様々な用途に活用でき、もちろん住宅として使用することもできますので、日本では珍しいこの本物のミッドセンチュリーデザインを是非とも体感してみてください。
ファサードデザインが特徴のミッドセンチュリーデザインの2F仕様
クルマと同じゴムのジッパーガスケッ トでガラスを取り付ける通好みの仕上げが特徴的な東京渋谷にあった人気店舗『WIRED DINER(2002~2010)』。これはLGSシステムの鉄骨フレームを下地として、ファサード全面(後述)をスチール製のフレームで分割して構築したもので、フレームごとにガラスや木板や金属などをあしらって、ファサードのリズムを演出しています。店舗の顔であるファサード自体がグラフィカルなので、それ自体が看板的な役目も果たしてくれています。店名のサインもファサードデザインの中に組み込んでいます。
ファサード面をガラスウォールで構成した透明感のある吹き抜け店舗
ファサードを惜しげもなくガラスで構成し、奥行きの半分を吹き抜けにした店舗実例です。アクセントとして店舗入り口をボックス型にして凹ませているのが特徴です。店舗の内装や陳列商品、内部の豊かな空間性などが、そのまま道行く人に示されます。この構成を在来建築で考えると、ガラス壁面は大変高価になりますが、デイトナハウスの場合、LGSパネルがガラスフレームの下地になるので、比較的ローコストで実現できるのです。内部の色や空間が外側に滲み出てくる、大胆かつ記憶に残る店 舗デザインになっています。
国立公園などにおけるLGS三角屋根のデザイン実例
国立公園に指定されている場所では、公園法によって屋根に一定の勾配をつけるように指定されています。なぜかはわかりませんが、そのような地域では、三角デザインの屋根にする必要があるのです。LGSシステムでは、屋根を形成する登り梁や母屋も軽量鉄骨でシステム化してあります。壁面にガラスウォールを多用 すれば、あたかも大きな三角屋根が空中に浮きあがっているように見える、インパクトある演出も可能です。公園法の申請は時間がかかりますので、別荘地など購入の際はあらかじめ知っておいたほうがいいですね。
海辺に立つ平屋の屋上をルーフテラスとして活用する方法
高い視線で景観を楽しみたいと思えるレストランなど、LGSで建築した平屋の屋上スペースを利用してルーフテラスにするのもオススメです。基本的には構造を補強するだけなので、2階を作るのに比べて建築費は半分強。それで客席を倍に増やせるなら、経営的にも合理的と言えるのでは。 ブレースの太さや、梁の成(縦寸法)や厚みは通常よりサイズアップしますが、鉄骨素地のフレームをアクセントにすることが最新レストランの傾向であることを加味すれば、LGSシステムは店舗のイメージ作りに最適な工法と言えるのです。
シャープな鉄骨ラインが商品を際立たせる“純粋空間”
“ショールーム”と呼ばれる空間には、商品以外の余分な要素は邪魔になります。商品を際立たせるための空間。それが案外と難しいものなのです。ただ何もない茫洋とした場所に商品がぽつんと置かれていても、逆に捉えどころがないもの。そこには適切な座標軸が必要。むしろ座標軸があることで空間を空間として認識できる。このパラドックスがショールーム空間づくりのエッセンスなのです。 コンクリートの分厚い壁もなく、重量鉄骨の太い柱もなく、LGSシステムの細い鉄骨フレームがシンプルな座標軸として機能します。しかもその座標軸は荷重を受け持った構造体ですから、適度にテンションが掛かっています。その張りつめた空気感も預かって、ただひたすらに商品を際立たせる“純粋空間”を形成するのです。 接客スペースは2Fへ設置してはいかがでしょうか。吹き抜け空間を利用して、1階の商品を見下ろすことができます。あらゆる角度から商品を見られる工夫も、ショールームでは大切にしたい要素です。さらにこの吹き抜け空間で存在感を発揮するのが、柱と梁が織りなす幾何学模様です。シンプルかつ奥深いデザイン性が、この開放的な空間の魅力を際立たせているのです。